ロージーベルだより vol21

ニュースレター

理事長挨拶
~ ご支援をいただいている皆様へ ~
謹啓

 コロナ禍に揺れた令和2年も間もなく終わりを迎えようとしておりますが、皆様におかれましてはご清祥のことと拝察申し上げます。
さて、当法人はコロナ感染者もなく、無事に一年を終えることができました。加えて、設立13年目を迎えることができ、6月には待望の女子シェルター兼自立援助ホーム・自立準備ホーム「ロージーメゾン」を開設し運営を始めることができました。
 今年度のこれまでの事業を振り返りますと、総会は皆様のご理解をいただき書面での開催とさせていただきました。また、講演会は来年に延期させていただきました。関係団体連絡協議会は第1回こそ開催を見合わせましたが、第2回はZOOMも併用して参加していただき開催することができました。加えて、タオルの寄贈、キャラメルの贈呈は実施することができました。
 少年院DJは12月で「19周年」を迎えることになりますが、来年の20周年に向けてますますパワーアップし、少 年たちにエールを送りたいと存じます。
 ところで、新設した「ロージーメゾン」には3人の職員を迎えることができましたが、各人志高く、やさしさをもって入居している2人の少年(少女)のケアに取り組み、子どもたちは安心して日々を送り、順調に高校に通学していることをご報告申し上げます。
 また、「ロージーハウス」には現在5人の少年が入居しており、新たに迎えた職員とともにスタッフ一同のケアのもと全員が順調に学校に通学しています。ハウスとメゾンに暮らす少年たちは寮母や職員、理事たちやボランティアの方々のあたたかな見守りの中、「家庭」を体験しつつ共同生活を送り、その顔は入居当時とは全く異なり、それぞれの輝きを見せ、将来の希望を語ることができるようになっており、関わるスタッフの元気の源となっています。


 11月に行った芋煮会では子どもたちは大はしゃぎし、本来あるべき素顔が見え、スタッフ一同胸が熱くなり、また一つ「良かった」に出会えました。帰途には温泉に入浴し、そのせいか子どもたちの顔が益々かわいく輝いて見えましたこと、感謝とともにご報告させて頂きます。
ハウスやメゾンに入居する少年たちは、様々な苦境にあった少年たちですので、全てが順風満帆と言う訳には行きませんが、関わるスタッフたちの大きな愛に包まれ、確実に前に進んでいることを実感しており、このようによいご報告ができますことは、とてもうれしく、ご理解とご協力頂いております皆様のおかげと心より感謝申し上げます。今後も「たった一つの笑顔に会うために」職員、スタッフ一同心ひとつに邁進して参る所存でございます。少年たちの安らぎと未来への懸け橋、何より子供たちの生きなおしの場所であるこの「ロージーハウス」と「ロージーメゾン」の灯を守り続けるために、今後も皆様のご理解とご協力を賜りますよう重ねてお願い申し上げ、皆様の毎日がお健やかで来年もたくさんの幸せに包まれますようお祈り申し上げご挨拶とさせていただきます。

~ 季冬の空にこころからの感謝の想い託して ~

謹白
2020年12月吉日
認定特定非営利活動法人ロージーベル理事長 大沼(佐竹)えり子

ロージーメゾン寮母
沓澤由美子
 他所のNPOでボランティアをしていた約10年前。理事長を紹介された時の…その小さな細い身体から漲るエネルギーに圧倒された事が忘れられません。そして引き込まれる様に細々とお手伝いを始め、自分自身の環境が整いつつある敬頼、本格的に彼女の夢に向かって寄り添って歩める事になりました。
 学びは年齢関係なくあるものですね。
 この学びを与えてくれるロージーの少年、少女達一人一人に感謝と、その一人一人の幸せを願いながら日々奮闘しつつ、愛すべきスタッフ全員で心を合わせ大きな愛で少年達の「家」を継続したいと思っています。
  そして自立して行く彼等にとっての「実家」となる事が私の夢にもなりました。
  まだまだ不足だらけの人間ですが、これからも少年少女たちにとっての反面教師となれるかもしれません。小さな細い身体から溢れていたものは、「与える愛」だと大きな学びを私も与えて頂いた昨今です。

ロージーメゾン職員

佐竹柚香

 私は、5人兄弟の長女として神奈川県横浜市で生まれ育ち、理事長の長男である忠将さんとの挙式を昨年の10月に終え、4月から「認定NPO法人ロージーベル」で働かせていただき、6月からはロージーメゾンで職員をさせていただいている佐竹柚香です。

どうぞよろしくお願いいたします。横浜にいる時から、ロージーベルや理事長のことは耳にしてわかっていたつもりでしたが、全くの勘違いでした。この仕事は私が思っていたよりも深く難しく、楽しくやりがいのあるもので、理事長は想像以上にパワフルでした。当初は不安でいっぱいでしたが、職員として過ごす中で、少年たちが自分の弟たちと重なって見え、皆のお姉ちゃんのような存在になりたいと思うようになりました。まだまだ頼りない私ですが、ロージーメゾンの職員として、少年たちには本当の家庭の温かさや帰ってくる家があるという安心感を持ってもらえるように一生懸命努力して参りますので、ご指導のほどよろしくお願いします。

「ロージーメゾン」入居者
M.Yさんからのメッセージ
 自分はロージーメゾンに九月三十日に来ました。まだ入居して日は浅いですが、何より一番最初に思えることは、「ロージーメゾンに来れて良かったな。」と思います。
 自分はロージーメゾンに入る前は、違う施設に十二年間いました。その施設に入っていた十二年間で思い出すのも辛くて苦しいことも楽しかったこともたくさんありますが、それをいま考えられているのは、ロージーメゾンにいるおかげだと思います。他の施設にいた頃は全て施設のせいにし、過去の苦しかったことに逃げ、とても冷静とは言えない状態でした。でもロージーメゾンに来てから自分的には十五年の人生で一番冷静でいられてるな…と思います。
 ロージーメゾンに来られて理事長に会えたこと、スタッフの方々と会えたこと、ボランティアの方々に会えたこと、いまの自分はとても幸せだな…と思えます。ロージーメゾンに来れて本当に良かったと思います。

「ロージーハウス」入居者
S.Tさんからのメッセージ
まず初めに、ロージーベルの人にはとてもお世話になっています。ただすけさんや寮母のけいこさん、いつもありがとうございます。これからも頑張ります。
ロージーベルに来て頑張ったことは、部活です。ソフトテニス部に入って、毎日練習して、ラケット競技が苦手ながらも、うまくなったと思います。学校生活では1学期のテストの結果がよくなかったので今回は頑張ってます。人間関係も最近ではうまくいっていて楽しいです。登下校が長い時間で、おなかが痛くなることがありますが、頑張って朝起きて学校に行ってます。ロージーベルでの過ごし方は土曜日は基本部活で、日曜日はゴロゴロゆったり過ごしています。BBQをしたり、温泉に行ったりなど、たくさんのイベントが多くて楽しいです。これからも勉強と部活を頑張っていきたいです。

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