ロージーベルだより vol23

ニュースレター

理事長挨拶
~ご支援をいただいている皆様へ~
謹啓

 コロナに翻弄された令和3年も間もなく終わりを迎えようとしておりますが、皆様におかれましてはご清祥のことと拝察申し上げます。
おかげさまで今年も当法人は感染者もなく、無事に1年を終えることができました。また、設立14 年目を迎え「ロージーハウス」(男子)、「ロージーメゾン」(女子)は、皆様のあたたかなご支援のもと、明るい1年となりました。8 月発行のニュースレターにも記載させて頂きましたように、今年度も当法人の事業に関しましては、自粛の観点から、総会は書面での開催にご協力を頂き、講演会も見送りとさせて頂きました。次年度こそは通常総会と講演会を開催したいと存じます。しかし、コロナ禍とは申しましても、帰る家のない少年は絶えることはなく、支援の輪を広げる必要がございましたため、関連機関団体連絡協議会はZOOM での参加に対応して例年通りに開催しました
 また、DJ, キャラメル作りは予定通り実施することができました。加えて恒例のタオル等の寄贈は、1 人でも多くの子どもの笑顔を願い「小百合園」さんと「せんだんの家」さんにお持ちすることができました。
 さて、少年院DJ は12 月で「20 周年」を迎えることになりました。そこで、5 年の節目ごとのささやかなイベントを、全国の少年院でクリスマスを迎える少年たちに向けて準備しておりました。具体的には、SAM さんとネクストジャパン様のご協力のもとで「SAM さんと こころとこころの ダレデモダンス」を企画しましたが、コロナの感染の状況を鑑み、少年院と相談し、次年度開催ということになりました。

 現在「ハウス」には5人の少年が入居し、全員が高校に通っております。彼らは成績が驚くほど向上し、4 人が無事卒業予定となっています。加えて、進路も
確定し、3 人は就職内定を勝ち取り、1 人は専門学校入学が決まっており、就職に向けての準備とハウス卒業の贈り物として、自動車普通免許の取得のための自
動車学校に通い始めているところです。「メゾン」には現在4人が入居しており、うち3 人は高校生ですが、アルバイトをしつつ高校生活をenjoy、今年入居した1 人は諦めていた高校への入学を目指し、入学試験受験に向けて塾に通い、未来への扉を開くべく研鑽を重ねております。「ハウス」「メゾン」ともに少年たちは寮母や職員、理事やボランティアの皆さんのあたたかなケアと見守りの中、本来あるべき家庭を体験しつつ楽しく共同生活を送っています。それぞれが輝きを増し、明るい未来へ踏み出すための力を蓄え、何倍もステップアップし、将来への希望を語ることができ、関わるスタッフの元気の源となっております。10 月には株式会社 ボディプラスインターナショナル様のご厚意により、仙台89ERS の開幕戦にご招待頂き、大喜びで応援し、今ではすっかり89ERS の大ファンになりました。その後も試合をネットで観戦し大いに盛り上がっています。また、11 月には「ハウス」「メゾン」合同のボーリング大会があり、熱いゲームを繰り広げていました。又、継続してご支援頂いておりますコストコホールセールジャパン株式会社様、公益財団法人社会貢献支援財団様、モイスティーヌ東北販売株式会社様、株式会社熊建様他、多くの皆様からのあたたかな御支えを賜り、このようによいご報告ができますことは、とても嬉しく、これもひとえに日ごろからご理解ご協力、ご支援頂いております皆様のおかげと心より感謝申し上げる次第です。


 来年度になると、「ハウス」から4 人が卒業することになりますが、新たな受け入れとケアを継続しつつ、当法人はこれからも、「ハウス」と「メゾン」の運営を中心に、「たった一つの笑顔に会うために」職員、スタッフ、法人一同、心ひとつに邁進する所存でございます。つきましては、今後も皆様のご理解とご協力、変わらぬご支援を賜りますよう重ねてお願い申し上げ、来年も皆様の毎日が笑顔あふれる1年になりますことを心より祈り申し上げご挨拶とさせていただきます。

~師走の星空にこころいっぱいの感謝の想い託して~

謹白
2021 年12 月吉日
認定特定非営利活動法人ロージーベル理事長 大沼(佐竹)えり子

「少年院DJ20 周年に寄せて」
副理事長:渡部賢司
 私たちロージーベルの設立のきっかけにもなった、少年院で生活する少年たちのメッセージや詩、作文を楽しいトークと少年たちのリクエスト曲と共に、少年たちを励ます私たちのメッセージを乗せた「少年院DJ(ラジオ)」が今年、制作開始から20周年を迎えました。当時メインMC のRosy(理事長)は保護司に委嘱されたばかり、私はミキサー(※ラジオ番組制作技術担当)として独り立ちしたような頃でしたが…それから20年、生まれた子供が成人するような年月が経ち、私はその頃のジーンズはもはや履けず(以下略)ですが、Rosy は出会った頃からほとんど変わらず、むしろ最近はますますパワフルになってきたようで、相変わらず少年たちのために走り回り、私たちスタッフも圧倒される日々です。

 20年の変遷について記憶を辿れば、印象的なことはDJ 放送を行っていた少年院で再犯率(再入院率)が減った、というお褒めの言葉を頂いたこと。そして
少年院へ入院する子どもが年々減ってきたこと。DJ放送開始当初に相当な人数が入院していた少年院でも、近年では数十人となり、この何年かでは少年院の閉院及び統廃合が聞かれるようになりました。少子化の影響がここにも現れている、ということでしょうか。さて、Rosy が20 年、マイクの向こうにいる子どもた
ちへ「never come back」、「いつも応援してるよ」、「頑張れー!」と繰り返し語りかけた子どもたちも最初の年から数えれば20年。すぐに立ち直った子もいれば、何回か失敗した子もいる筈です。どんな経過を通ったとしても、今はきっと立派に更生して、社会の一員として歩んでいると信じます。ひょっとすると街中ですれ違っているかも知れない、と思うとちょっとワクワクします。そして私たちも「never come back」を合言葉に、次の10年へ想いを新たに歩みを進めて行きます。

ボイスfromロージーハウス・メゾン
ハウス・メゾンの入居者たちの声をお届けします。

「メゾンで生活を始めて」I.E
 私は、高校1年で学校を退学し、その後1年間お弁当屋さんで働いていましたが、家庭の事情で辞めなければいけなくなりました。家には居られない状況だったため、同じ職場のパートの方にお世話になりました。その方が市役所で児童相談所の相談をしてくれ、その時にメゾンを紹介してくれ、私は今、このメゾンで生活することができるようになったのです。メゾンに来てからは、毎日安心して生活することができ、私と同じ境遇の人達と友達になることができました。そして何より、毎日美味しいご飯を作っていただき、みんなで食べることがとても楽しいです。今はとても良い環境で生活しています。当時来たときは、人見知りだったため、緊張していましたが、周りの方が積極的に話しかけてくれ、自分はここにいてもいいと思えるようになり、今では毎日が楽しいです。ですが、たまにわがままになっている自分を少し反省しています。そして今は高校を通い直させてもらえるので、塾に通って勉強をしています。学校を辞めてから二年以上経っていてまともに勉強したことがなかったので、ほぼ一からで受験が受かるか不安ですが頑張りたいです。もし、また、高校に通えるようになったら、学校を休まずに行ってちゃんと卒業ができたらいいなと思っています。まだ自分のしたい事とか、将来の夢はまだ何もないですが、高校に行って趣味や色々な事を見つけて、立派な大人になりたいです。

「感 謝」O.T
私は悪い事をして前の施設を出されました。そんな僕をロージーハウスは受け入れてくれました。それだけではなく、ぼくを家族のように温かく迎え入れてくれました。僕は今までにない安心感を感じました。
僕が何かうまくいかないときがあり、職員の人に強い言葉で当たってしまっても、受け入れ、許してくれました。その時、ぼくは人に八つ当たりをすることが情けないことだと知りました。
そして、ロージーベルは僕を高校にも通わせてくれました。私はそこで人との関わり、協力することの大切さ、毎朝起きて通い続けることの難しさを学びまし
た。私が学校のテストの国語表現で1位を取った時は、ロージーベルの皆さんが自分の事のように喜んでくれました。また、私が美術部の作品の水彩画を描いたときはアドバイスをしてくれ、作品の展示会の際には見に来てくれました
私のロージーハウスの一番の思い出は、仲間と過ごしたことです、私はロージーハウスの仲間とゲームをするとき、セガに外出するとき、トレーディングカードゲームをするとき、どれもロージーベルの仲間だからこそ1番楽しいのだと思いました。
私はここでアニメーターを目指していましたが進路を変更し就職することにしました。その時もロージーベルの方々は真剣に話を聞いて励ましてくれました。
 そして私は「いちご農園」に面接を受けに行きました。その時も励ましの言葉をもらい勇気をもらいました。私はそのおかげもあって「いちご農園」に受かることができました。
私はこれまで数えきれない程、自分を応援してくれたこのロージーベルにいちご農園で自分が作ったいちごを送ることで恩返しできたらいいなと思っています。

「就職活動を終えて」S.T
私は就職を希望していた企業(販売業)に無事内定をいただくことができました。部活動を引退して、すぐに就職活動が始まり、最初は髪型に興味を持ち、美容室に見学に行きましたが、美容室で働くことは想像以上に大変で、就職してからも資格を取るために専門学校に行かないといけないため、自分には合わないと思い、今回内定を頂いた企業を選びました。
ハウスで楽しかったことは、招待してもらったバスケ観戦に行くことでした。私は中学時代バスケ部だったのでうまい選手のプレーを見るのが楽しみでした。試合後には、選手の方と写真を取ることができ、良い思い出になりました。最後に、ハウスで生活できる時間も残り僅かなので、今月行われるボーリング大会では思いっきり楽しみ、スタッフの方々にも感謝の気持ちを忘れずに過ごしていきたいと思います。

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